原因さまざま

坐骨神経痛という診断を下された方で、病院では一向によくならないという事でお越し頂いた。
同じ日に3名。同じ病名で坐骨神経痛。

一人の方は元ドカタの仕事をしていた男性で手の歪みが強く、特に小指の系統の筋肉が張っている。
肩甲骨が外側に開きすぎて、背骨に湾曲を作ってしまっている。診断によると腰椎2、3、4番が右に湾曲して坐骨神経を圧迫しているという。治療としては手術しかないけれども、そこまで酷くないから筋肉をつけるしかないということ。

坐骨神経痛はこういったケースは多い。原因は腰にはない。
肩甲骨の位置を整えて、下腹部を緩めることで、腰椎は真っ直ぐになる。
これは早期に整う症状だ。

もう一人は小腸の手術をして、それから数ヶ月で発症。ストレス強。
手術痕というのがあって、切ったところ縫ったところは後々問題になることが多い。
さらにストレスによって頚椎の歪みや胸椎の硬さが強い。

このケースは手術痕をケアすること、食事の改善によって腸を整えること、骨格を整えること。
全部が大切になる。骨格を整えて、坐骨神経痛の近因となる下腹部を整えると症状は変わっていく。
食事や手術痕の緩和は自身でやる方が早く変わっていきやすい。

手術痕は体調が良い時には気にならないが、体調の波が低い時には悪さをするので早めにケアしておくことが大切です。

最後の方はご高齢の方。


運動不足や食べ過ぎによる骨盤の開きによって仙腸関節の動きがなくなり発症。
体の開きすぎによる症状で手足も硬いですが、下腹部にはまだ弾力があるので食事と運動によって変わってくる。ご本人は頑張って体操をしている。僕から見ても よく頑張っているなぁと感心してしまいます。

病名は同じでも原因は様々で、施術方法も様々。
整体の利点は病名ではなく体を診て施術が出来ることにあると思う。

この記事を書いた人

naofumi-igarashi