90%以上の人が眼精疲労。目の体操

現代の90%以上の方は眼精疲労が強い。ここ数年で更に悪化している。スマホで出来ることがどんどんと増えてきている事が原因の一つ。そういう私も最近は整体関係の本パソコンで読む事が多いので、目が大分疲れてきている。まずい、眼球硬いし目がシパシパする。

まず目が疲れてくると、眼球を動かしている筋肉が硬くなる。ずーっと同じ方向を見ているからその筋肉を使い続けている訳で、硬くなるのは当然である。しかし、筋肉疲労のような実感もないし、目を使わないと生活も出来ないし気づかないから休めようとは思わないのだ。

目の周りの筋肉が硬くなると、その奥には眼神経や視神経が通っていて、この神経の働きが落ちてくる。こうなると眼球への血液の供給が悪くなり、栄養不足になり目の機能が低下してくる。これが視力の低下や老眼、白内障、緑内障と関わってくる。白内障、緑内障はこれだけではなく、血液の排毒が必要になります。腎や肝の働きも大切になってくる。

整体でみると目は頸椎1・2・3、胸椎1・2・3、腰椎1・2・3に現れる。目の疲労が続くと首、肩、腰と降りてくる。首こり、肩こり、腰痛!

他にも頭骸骨、特に頭頂骨付近、耳に現れる。野口整体の頭部第二のツボ、耳の近くには三叉神経や顔面神経が通っているので、どちらも神経の興奮と関係のあるところ。

頭部の神経が興奮が続くと、目をつぶってもつぶっていられない。パチパチと勝手に動いてしまう。これが最近は多くの方で見られる。10年以上も前には1日に平均12、3人ぐらいは見ていた時があった。この時は自律神経失調症、精神疾患の人だけパチパチさせていた。要は頭の中の働きが上手くいかなくなってしまう。

うーん、これは大変かもしれない。頭の中には神経系等、睡眠中枢、体温中枢、脳機能。だが、更にまだ目から繋がる以上はある。五感の中で目というのは体への繋がり方が多岐にわたる。次はホルモン系統へ。

頭骸骨の中心の辺りには、脳下垂体がある。これらは簡単にいうとホルモン分泌の司令塔みたいなもので、ストレスに弱い。ストレスとは端的に言うと自律神経の興奮である。このストレスで、甲状腺、副腎、成長ホルモン、その関係から性ホルモンまで及ぶ分泌が上手くいかなくなる。女性は生理痛、月経不順、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮筋線症、不妊症、男性はED。

頸椎1、頸椎2・3の間はホルモン分泌の乱れを示していると整体では言います。実際に目の施術や耳(側頭骨)で婦人科系は整ってくるが多いし、必ず見るポイントでもある。ただ目や神経の疲労具合で整う期間は大分変わってくるから、それは仕様がない。

ホルモン系統の影響から生殖器に関連して来るのだが、まだ他の臓器にも影響してしまうのが目のスゴイところ。それにも少し触れていく。

胸椎1・2・3番、首のすぐ下の背骨、ここは目の血流と関係するところ。肩こりポイントにも。肩甲骨上部の際の辺りにあるポイントで、目の血流が悪いと硬くなる。逆に緩めてあげると目がスッキリして視界がスッキリする。ここが硬くなると、肩が前に入ってしまい猫背になってしまう。最近の子供には多い猫背のタイプ。

また、この背骨は呼吸器系の神経と繋がる背骨。肩が前に入ると肋骨が狭められて、いかにも肺が圧迫されそうな感じはしないですか?

肺が圧迫されることと、神経的な作用で肺にまで繋がっています。ちなみに長引く咳なんかも目の疲れから、太ももが硬くなって出ている事も多いです。

まだまだ目の繋がりはあるので、簡潔に示しておきます。整体では目のふち角膜や結膜、まぶた周辺は肝臓、眼球の奥、網膜は腎臓、生殖器、眼球自体は呼吸器としている。

また、ある西洋のお医者さんでは心臓発作を起こした時は目を圧迫しろと言っています。血圧がグーンと下がるので、片方ずつ押さえると良いとのこと。心肺機能というごとく、これは心臓にも関連があるということ。

更に続いて、「目は口ほどに物を言う」「目に物を言わせる」「目は心の窓」という言葉通りに心まで表れてしまう。脳が緊張して、神経が興奮して、内臓も緊張してたら心は平らに転がらないに決まっている。全てではないけれど、心は体の状態の投影だ。

とにかく目はとても大切だと言うことを知識として入れて欲しいのですが、逆に、目を変えられれば、この関連している全てに良い影響が及んでいくと言うことでもあります。今度は目のケア、体操を書いていきます。

まずは目への血流を良くしてあげる。胸椎1・2・3番、肩甲骨の上側際の辺り。ここを緩める体操を紹介します。

①座っても立っても良いのですが、手を下に伸ばして手首を甲側へ曲げます。
②次に手首を外側に捻って腕全体を体の後ろ(背中側)に動かします。ちょうどペンギンの様な格好になって肩甲骨と肩甲骨の間がぐっと寄ってきます。
③肩甲骨がぐっと寄ってきたら、腕をゆらゆらと動かし背中の筋肉を緩めます。
④筋肉が少し緩んできたら、息を大きく吸い込みながら更に肩甲骨と肩甲骨の間を寄せて、息を吐く瞬間に腕をすっと瞬間脱力して、一息つきます。
⑤これを5回繰り返します。

目への血流が良くなって少し視界がクリアになってきます。

次は眼球に周りに付いている筋肉の体操。目の動く方向は上下、左右と斜め、遠近です。この10方向に目を動かして筋肉を緩める運動。

①まず親指と人差し指で目をぱっちり開きます。
②眼球を上に動かし6秒間キープし、真ん中に戻します。これを時計回りに8方向行います。必ず一回一回目を真ん中に戻して下さい。
③次に遠くを見るようにして6秒間キープして真ん中に戻します。次は近くを同じように6秒間見ます。
④ ②を今度は反時計回りに同じ様に動かし、③をおこないます。

これは目の疲れが常態化している人にはかなりおすすめの体操です。老眼、白内障、緑内障の方はやりましょう。

今度は目の温湿布です。これは体操の後にやると効果的ですが、いつやっても心地よい最高のリラクゼーションになる。

①普通のよくある大きさのタオルを濡らしぎゅっと絞ります。
②ぎゅっと絞った形のままレンジで1分半チンします。(レンジがない人はお湯を沸かして温タオルを作ります。絞る時が熱いのでハジとハジを持ったりして火傷しないように絞ります。)
③温めたタオルは高温になっているので、もう一枚のタオルを用意して温めたタオルの上からぐるぐる巻いて温度調節します。
④タオルを両眼の上、もしくは眉毛の上の気持ち良いと感じるところに置きます。日によって気持ち良いところが違うので毎回確認します。
⑤タオルの温度が下がってきたら外側のタオルを少しずつ取っていき、絞ったタオルが冷めるまでリラックスしましょう。レンジがない方はタオルが冷めるのが早いので3回ほど繰り返します。

タオルが冷めるまで当てることで、目の熱も取れていくので最後までする事。この温方は目だけではなく、神経系や内臓の活性に繋がるので、よく指導する方法です。

最後に目の圧迫方。

①仰向け、もしくは座って机に肘をついた状態で、人差し指から薬指の指腹で目を軽く圧迫します。
②そのまま呼吸を深く、深呼吸します。以上。

目の温方や体操をした後の圧迫方は体が緩んで意識がリラックスしているので、圧迫していると眼球がさまざまな方向に動き出すことがあります。体の持つ自然治癒力の働きでよくなろうと動いているので、そのまま動かせてあげて下さい。

体と心の健康に役立てられればコレ幸いです😊

この記事を書いた人

naofumi-igarashi